デッドニング
01.09.15
ドアのインナーパネルのデッドニングを見直しました。左側の写真が従来の状態で、右が思考錯誤の結果です。デッドニングはやりすぎると生気の無い音になってしまう場合があるので、今までは、サービスホールのみ塞いだ(注1)最小限の状態にしてチューニングしていました。しかし、どうしても硬い音になってしまうCDがあるので、対策を考えていました。ヤフオクで制振材(レジェトレックス)が安く入手出来たこともあり、試しに全面をデッドニングをしてみました。最初は、制振材を貼る場所が良くなかったため、ドアの固定ピンが穴に入らない所があるのと、ドアのオープンレバーの周りの内張りが若干盛り上がってしまい、取り付けにかなり苦労しました。この全面デッドニング後に音を出してみると低音の量感が全くない細くつまらない音になっていました。エージングを期待して、この状態で1週間程聴きましたが、変化はほとんどありません。どうしても我慢出来ないので、貼った制振材を剥がすことにしました。しかし、一度貼り付いた制振材を剥がすのはとても大変です。取り敢えず、ドアのオープンレバーの周りと固定ピンの周りの干渉している部分+αの制振材を剥がしました。今度は、簡単にドアレバーの取り付けが出来、取り付けピンもしっかりと穴に入るようになりました。この組み上げ後に音を出してみると低音が豊かに、声も厚く血が通った音に変化していました。これにはちょっとびっくりしました。後日、制振材を更に剥がし、追加した制振材を半分位の量にしてみましたが、音の厚みが減少してしまいました。この状態で2週間程聴きましたが、エージングによる改善はありませんでした。結局、内張りの取り付け関係に干渉しないように注意しながら、制振材を全面に貼り付け、写真右のような状態に戻しました。音もばっちり良くなりました。
教訓:
1.デッドニングはケチらずにやること。
2.内張りにストレスをかけて取り付けると音がつっぱってしまう。
注1:ドアのサービスホールを塞ぐことをデッドニングだと誤解している人もいるみたいですが、鉄板等の響き(鳴き)を無くすことがデッドニングです。
内張りの吸音
01.09.23
ドアの内張りの内部を吸音処理してみました。上の写真左側が処理前、右側が処理後です。吸音に使用したのは、厚さ10mm程のニードルフェルトで、例によってヤフオクで91cm幅、1m当り500円で購入したものです。ドア内側の空洞部分を吸音するので音質的にかなりの効果があると予想していました。実際、音は大きく変化しましたが、吸音のしすぎなのか余韻無い大人しい音になってしまいました。好みの音とかけ離れてしまったので、施工した次の日には外しました。大失敗です。(T-T) 残ったフェルトはオーディオと関係ない部分の吸音に使用したいと思います。
2003.05.31
その後、吸音材を上記の半分程度(左写真参照)にして、現在使用中です。銀色の部分は、レジェトレックスですが、ドアポケットの部分は、インナーパネルと干渉するので、剥がしました。
内張りの制振
01.04.29
インナーバッフルの補強のために内張りを外した際、ドアポケットの内側部分のパネルが特に薄く、指で叩くとビリ付いた音がすることに気が付きました。対策として、赤矢印の部分に鉛シートを黄矢印のドア内張り本体とポケットの接触部分にブチルテープを貼ってみました。この対策で指で叩いた時のビビリ音はしなくなり、ポケットの強度不足による鳴きも鉛で制振されました。鉛シートについては、全面に貼り付けると制振過剰になってしまう可能性があるため、写真のように一部分に貼っています。音質的な変化は、透明感が増し、ボーカルや弦楽器が生々しくなり、ベールが1枚取れた感じになりました。CAPAの場合、この対策は音質クオリティーアップの必須項目と言えそうです。
01.04.29
制振に使用した鉛シートです。去年の12月に池袋の東急ハンズで購入しました。東京防音製で、表面にコーティングされているため黒く変色しません。裏面には粘着材が付いているのではさみで適当な大きさに切って貼り付けることが出来ます。鉛シートによる制振の音質的な変化はシャープで透明感が増す感じになります。貼りすぎると余韻の無いキツイ音になる場合があるため注意が必要です。現在、ドアポケットの他にツイーターカップの裏側、キックパネルに貼り付けています。貼り付ける場所と大きさで音のチューニングが出来ます。
02.01.13
上記のツイーターカップの裏側とキックパネルに貼り付けた鉛シートを試しに剥がしてみたところ、音場と余韻の再現が一段と良くなり、音像の定位や瑞々しさも一段と向上しました。DEX-P1とPPIのアンプを使用しているときに音をマイルドにするために貼ったものでしたが、その後の機器の変更により音のクオリティが上がったため、逆効果になっていたようです。ツイーター周りを制振すると情報量まで減少させてしまう場合があるということが判明しました。

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