インナーバッフルの取付剛性アップ
01.04.01
写真の様な形状をした部品を15mm厚のMDF板で2個作りました。仕上げはインナーバッフルと同じ黒塗装です。大きさは幅4.5cm、長さ9cmで片側に直径32mmの円弧で1cmの窪みを作ってあります。
01.04.04
製作した部品を上の写真の様に取り付けました。サイドインパクトビームとインナーを連結してインナーバッフルを強固に固定するのが目的です。スピーカーホールの拡大の影響でインナーのスピーカー取り付け部周辺の剛性が落ちてしまったので作成しました。働きは違いますが、バイオリンの魂柱に似ています。脱落防止のため、インナー鉄板とインパクトビームに対して2液性のエポキシボンドで接着しました。この対策による音の変化は、低音の量感と音の厚みが増し、中高域の粗さが無くなり、滑らかな感じになりました。何を聴いても、耳障りな音がなくなりました。(^^)
01.08.05
デッドニングの見直しを行うため、スピーカーを外したところ、この部品が脱落していることが判明しました。最近、低音の甘さが若干気になっていましたが、原因はこれだった様です。今度は脱落しない様にインナーバッフル1とドアのインナーパネルに穴を開け、貫通させてねじ止めする事にしました。ねじ止め時にドア内部を覗いたところ、ウインドーガラスのガイドレールがこの部品の下の方まであったので、多分、ウインドーを下ろした時に当たるのでは?といやな予感がしました。この部品をねじ止めして、ドアの内張りを元に戻してスピーカーを取り付ける前にウインドーを下げてみた所、全部下がり切る5cm程手前で当たることが判りました。当たると判ったら、取り外すのが普通ですが、当たったところで検出回路が働きウインドーの動きは止まるため実用上の問題は無いのでこのままにすることにしました。取付後の音は、低音の甘さも解消され、低音の量感と音の厚みのある元の音に戻りました。
01.04.29
インナーバッフルの取り付け剛性を更に高めるため、写真青矢印の様にMDFをはさみこみました。この場所は雨水が入りこまないので防腐対策の塗装はしていません。この後、脱落対策のため、ブチルをインナーと橋渡しにして上から貼り付けました。ツイーターとウーファーのつながりが一段と良くなりました。
インナーバッフルの密着化
02.04.28
インナーバッフルの取り付け剛性をもっと上げるため、取付面の隙間をアルミパテで埋めることにしました。アルミパテがドアとインナーバッフルに付着しないようにドア側にガムテープを貼り、インナーバッフルはサランラップで包んでから作業を開始しました。
02.04.28
硬貨剤を混ぜたアルミパテをドアとの隙間に入れて行きますが、一度に沢山入れると垂れてくるので3回位に分けて入れました。一回目を入れ、30分位待ち、固まってから次の分を入れて行きます。
02.04.28
隙間が埋ってパテが固まったら、インナーバッフルを取り外します。そしてドアからパテの部分を外し、ガムテープを取ります。パテの形をカッターやヤスリで整えた後、インナーバッフルに合わせ再び元の位置に取り付けます。ドアとインナーバッフルがぴったりと密着しました。
02.04.28
助手席側も同様にパテで隙間を埋めます。この対策による音の変化は、まだパテの乾きが完全でないため、後日レポートする予定ですが、現時点でも定位の明確化の効果が確認できました。
02.05.05
パテを隙間に充填してから一週間が経過し、臭いも無くなったので十分に硬貨したと思われます。この対策による一番の効果は、助手席側に人が乗ったときの定位悪化の割合が小さくなったことです。対策前は助手席に人が乗ると定位が大幅に悪化し、高域の減衰もかなり感じられました。また、バイオリン等の弦楽器の艶が増し、打楽器の音の立ち上がりが良くなり、全体に鮮度感も向上しました。
02.05.07
今日、助手席に乗ってみましたが、こちらの音場と定位も大幅に改善されていました。以前の助手席で聴く音は、左側のスピーカーに音が貼りついて音場と定位がかなり悪い状態でしたが、今日聴いた音はスピーカーに貼りつくこともなく、定位もはっきりとし、運転席側スピーカーからの音もよく聴こえ、臨場感が向上していました
02.07.06
インナーバッフルとドアの鉄板に直径5mm、長さ40mmのステンレスボルトで直結しました。インナーバッフルの赤矢印で示したのが追加したボルトです。インナーバッフル側には7mmの穴を開けてM5用の鬼目ナットを埋め込み、ドア鉄板内側からボルトを貫通させて固定してあります。これにより、余韻の再現が非常によくなり、細かな情報がよく再現されるようになり、CDにこんなにエコーが入っていたのかと驚く程変化しました。
02.07.27
前回取り付けた赤矢印の固定ボルトの効果が予想以上だったため、さらに取り付け強度アップを狙い青矢印の固定ボルトを追加しました。この2本を追加したことにより、安定度の高い3点支持の固定となりました。これにより、大変瑞々しい音になり、ピアノの高域の伸びや艶、余韻、透明度が大幅に向上、音の定位も改善され、前後関係が良く分かるようになりました。高域のレスポンスも改善され、シルクドームツイーター時、CDによって感じられた甘さも解決され、アルミドームツイーターを使用する必要がなくなりました。スピーカーを生かすも殺すも取り付け強度次第であるということを実感しました。

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